Z250SLにTermignoni(本物)を装着する Part.3
試行は続くよどこまでも
消音化施策第二弾でとりあえず乗れるレベルになったものの、不満点が多いTermignoniサイレンサー。
そもそもリッターSS用のレース管を250単気筒にぶち込むのが間違ってる気がしないでもないが、カッコイイんだよ!ロマンなんだよ!
という訳で更なる改善を図ってみる。とっておきの部品はこれ。
25Φ用ステンレス製キャップである。160円。
能書きを垂れさせてくれ
前回、デイトナ製インナーサイレンサーを導入した結果、隔壁型インナーサイレンサーが入らなくなったので撤去したんだけども、その結果直管ストレート排気となり、抜けが良すぎる結果になった。
そこで、デイトナ製インナーサイレンサーの排気入口を塞いでしまえばストレート構造では無くなるため、低速トルクの増大と消音が図れるのではないかと考えたわけだ。
概念図はこう↓↓
メインパイプからサイレンサーに排気が侵入するが、エンドキャップにより上下左右に排気が分散される(多少は反転し背圧がかかる)。第二弾よりも積極的にグラスウールに誘導される排気は消音されつつも比較的スムーズにマフラーエンドに導かれる。
この手法で低回転も高回転も全部盛りしようという意欲作。
という訳でやってみる
デイトナ製インナーサイレンサーのエンドにキャップを打ち込む。手では嵌まらなかったので、キャップの爪の部分を内側に曲げ、最後はゴムハンマーで叩きまくってようやく嵌った。
ほいでもって、キャタライザー型インナーサイレンサーを撤去し、インナーサイレンサーの入口部分にステンたわし30gを突っ込む。
装着三回目
装着。あ、サイレンサーバンドはTermignoni純正を使用。GSX-R1000K9用のサイレンサーバンドは手前ではなく奥側でステーを固定するのが正しいってのが他の方が装着してる写真で判明。流石スッキリ収まるね。
音量測定
アイドリング時80.8db
4750rpm時96.7db
と、ようやくJMCA以下レベルまで下がる。
音質は低音強めになり、中々迫力がある。
あ、何度でも言うけど、この騒音計は3db以上大きい表示になる。JMCAサイレンサーで実測済み。
そもそもガバガバ測定だからなぁ…
走り出し(低速)
モリモリの低速!超静音仕様GP Corsaよりも低速がある!
中速(~7000rpm)
う~ん、6000rpmからの伸びが甘い…
糞詰まり感があって、そこまで伸びない。なおノーマルよりは遥かにマシな模様。
微調整
インナーサイレンサーの入口部分のステンたわしの量を調節すると、色々変化があることがわかった。
音量と吹け上がりと音質を考えるとステンたわし10gがベストの模様。とりあえずコレで行くか。
消音材の学び
色々試行錯誤して、消音材によって消せる音域・音質に違いがあることが判った。
※個人の感想です
グラスウール
大正義消音材であり王道オブ王道。
全体の音量を大きく下げ、特に高音を下げる効果が大きい。しかも使用する場所の関係上排気効率を下げない。
ステンたわし
コスパ最強で100円ショップで手に入る消音材。余ったステンたわしはエキパイ磨きにも使用できる。
全体の音量をそこそこ下げる。高音も低音も同程度下げる。ただ、形状の関係で排気効率を下げてしまう傾向がある。その代わり低速が向上する効果がある。
隔壁型インナーサイレンサー
購入には個人輸入がほぼ必須。多少値段が張る。
全体の音量を大きく下げる。形状の関係から低音が強調される。単体で考えると効果は高いが他の消音材と併用できないのがネック。
キャタライザー型インナーサイレンサー
購入には個人輸入がほぼ必須。まあまあ安い。
音量を下げる効果は少なく、しかも低音を下げる効果はあるが高音は下げない。更に言うと排気効率も下がる。そして背圧にはほぼ影響が無い。
正直無能無能アンド無能。エキパイ側に配置できるので他の消音材と併用できるのが数少ない利点だが、ハッキリ言って意味ないぞ。
おまけ
とりあえず消音の方向性が定まったので、リベット固定。
リベットが目立つので黒く塗る。
一旦終了
まだ微調整すると思うけど、苦節3週間でやっとカタチになった。最初からヨシムラ管買っとけよと思うけど、こうやってオリジナルで試行錯誤するのが楽しいでよ。
走行距離:1232km
まだまだ続く!