Materialz - ZUNDAとオートバイたちとの記録

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人生とバイク。

ZUNDAとオートバイたちとの記録

被災地に行ってきました。



実家訪問

写真が多数あるので、詳細は こちら をご覧ください。


実家は基本的に大丈夫だったのですが、4/7の余震でヒビが入ってしまったようです。
内陸部(栗原市など)では、3/11よりもむしろ4/7の余震(震度6強)のほうがダメージがでかかったようです。

4/10

Multistradaにて、嫁とタンデムで出発です。
この時点では、高速道路は使用できるものの、在来線・新幹線は不通、そして高速バスは超満員と、
バイクか車でしか交通手段がありませんでした。
今年初のツーリングがこれとは…


東北道、栃木県までは特に何もなく、道路も正常でした。
那須高原付近で、道路わきの林に「がんばれ東北!」の手作り看板が。
泣けます。

福島県に入り、白河ICが近付くと道路に「段差注意」の看板が多数。
最初100km/hで突っ込んで大変怖い目にあったので、70km/hで走行…

気のせいなのかわかりませんが、郡山に近づくほど頭痛がし始め、二本松あたりでピーク。
国見SAを抜け宮城県に入るとなぜか頭痛が消えました。

仙台南ICで降りると、風景は日常の仙台でした。
既にガソリンの供給も正常に戻り、ショッピングセンターは大渋滞。

4/11

この日は天気が今一でしたので行動範囲は狭いです。
バイクで親戚が多数いる村田町へ。
幹線道路ではない山道はほぼすべて崖崩れで通行止めになっており、遠回りで村田へ。
親戚の家は、震災時家の中は大変でしたが、破損はなく、ライフラインも早期に回復したので特に問題はなかったようです。
大叔父の家は塀が崩れ、修復はなかなか大変そうです。
先祖の墓石も倒れ、なかなか悲惨なことになっていました。

4/12

この日はバイクに乗らず、近所の状況を確認。
実家は仙台市太白区の八木山地区なのですが、
海から10km以上離れており、また地盤が固いので、一部地域を除き
被害は軽微なようでした。(死者は数名出たようです)
(写真は実家の前でガス工事してくださってる、名古屋のガス工事会社の車)

実家そのものは3/11の震災での被害は軽微で、4/7の余震で2階の部屋の中の壁にひびが入った程度でしたが、
近所の家は道路からのヒビが建物の中まで繋がり、全壊認定されていました。。。
同じ地区でも地盤が弱い個所があり、たった10m離れているだけで無傷と全壊にわかれていました。

その後、仙台市中心部にも行きましたが、
ほとんどの商店は営業を再開しており、活気が戻ってきていました。
しかしながら、古い建物を中心に全壊認定されたビルが多数あり、
それらは営業していませんでした。
駅前の老舗のテナントビル(イービーンズ)もシャッターが降りたまま…

4/13

この日はバイクで被害がひどかった沿岸部に行きました。
まずは東北のバイク乗りおなじみの南海部品。
ここは津波が到達し、地震津波のダブルパンチを受け、やっぱり営業していません。
周りには津波で破壊された建物や車が散乱している状態です。
しかし、びっくりしたのは、
その南海部品から300mしか離れていないDucatiディーラーのフクダテクニカは
元気に営業していました。
津波は到達しているはずですが…凄いです。


国道45号を走り、多賀城・塩釜へ向かいます。
多賀城は大部分を津波が襲ったのですが、内陸部の国道45号あたりは店も営業しており、
かなり平常に戻ったようです。
まあ、優先的にがれきを撤去したのだと思いますが…

塩釜に入ると、いきなり道路の真ん中に漁船が転がっていました。
本来4車線の道路は1車線しか使えず、渋滞が発生してます。
これは…撤去にも時間がかかるんでしょう。

塩釜から松島への途中、仙石線と並行するのですが、線路が所々存在してません。
もっと内陸に流されたようです。

松島に入ると、ここは津波は到達したものの、高さは50cm程度だったようで、
大きな被害は無かったようです。
道路わきはがれきが堆積していましたが、早期に観光地として復帰できるでしょう。

松島を抜け、東松島に入ります。
このあたりになると、走っている自衛隊車両が装甲車だらけになります。
東松島は散々報道されたので知っていると思いますが、被害が甚大なエリアです。
特に被害が大きかった野蒜への道は封鎖されており、いけませんでした。
と、いうか、心理的に行きたくはありません…
国道45号からの風景で十分です。
成瀬川はかなり上流でも車や漁船、瓦礫が転がっており、
海に近い場所では風景が「とても見渡しの良い」状態です。
まあ、写真を見てください…

東松島を抜け、石巻に入ると瓦礫の山がとんでもない量になっています。
信号は大抵点灯しておらず、大きい交差点では警官が誘導しています。
が、被害が少なかった石巻駅付近は活気が戻っており、
炊き出しや救援物資の引き渡し、無理矢理でも店を開いている呼び込みなど、
「復興」への足音を聞こえることができました。
ガソリンスタンドさえ営業してました。すげえ。
ここもやはり被害がひどかったエリアへは近寄ることができませんでしたが、
とにかく瓦礫の量が常軌を逸しており、高さ1~2mの中を、無理矢理車が通れる道を作ったような状態です。
石巻中心部から少し離れた競技場では、見渡す限りの自衛隊のテントが張っており、
自衛隊の方々の奮闘に頭が下がります。

帰りは三陸道で帰ってきたのですが、これが凄まじい段差の連続で、
時速60km/hで不整地走行をやってる感じです。
乗ってる間の4分の1はスタンディングで走ってました。
とりあえず走れるようにはしたものの、完全復旧には時間がかかるのでしょう。

最後に、子供のころ良く言った仙台市荒浜・名取市閖上にも行ったのですが、
あまりにも・・・・な風景で、コメントができません。
上に掲載している写真や報道の写真を見てください。

子供のころの思い出の場所が完膚なきまで破壊され、なんとも…

4/14

この日は栗原市と、4日ぶりの風呂に入るため鳴子温泉に行きました。
実家はガスが来ておらず、風呂に入れなかったのが辛かったのです。

栗原市震度7となった割には被害が少なく、土砂崩れや古い建物が一部倒壊しているだけでした。
ガソリンスタンドも平常通り営業しており、石巻等の被害に比べると、被害は非常に少ないという印象です。

鳴子温泉(ここも震度7)も普通に営業しており、有料駐車場の窓口の人に聞いてみると、
地震の被害は大したことはない。それよりも観光客が激減して、そっちのほうが心配」
とのこと。

4/15

この日、東京に帰ってきました。
やはり、福島飯坂ICあたりから頭痛がし始め、那須塩原を超えると頭痛が治まります。
これは…

まとめよほど被害がひどかったエリアを除くと、復興が始まっています。
沿岸部はこれから大変ですが、ぜひ応援して下さい。
また、鳴子温泉など、内陸部は観光客が減って苦しんでいます。
是非…是非足を運んでください。